創作ガチャスタジオ

小説を書く人へ

小説の会話と地の文のバランスを整える方法

会話だけが続いて場所がわからない。逆に、説明を挟むと会話が止まってしまう。会話と地の文に決まった正解の比率はありません。それぞれに何を担当させるかを考えると、必要な一文を選びやすくなります。

割合ではなく、読者が迷う場所を探す

会話中心でも、誰がどこで何をしているかが伝われば読めます。地の文が多くても、語り手の観察そのものが魅力なら物語は進みます。まず一場面を読み返し、「誰の発言?」「どうしてその返事?」と迷う箇所を探しましょう。

会話一往復ごとに必ず説明を入れる必要はありません。人数が増えたとき、話題が変わったとき、誰かが移動したときなど、読み手の足場が必要なところへ短く添えます。

動作を挟むと、話者と間を示せる

会話だけの例:「まだいたの」「忘れ物」「何を?」「……傘」

動作を添えた例:「まだいたの」。美緒は入口で足を止めた。「忘れ物」。蓮は、椅子に掛けた乾いた傘を背中に隠した。

後者では、会話にない情報を動作が担当しています。傘が乾いている理由や、隠した気持ちはすぐ説明しなくても、読者が気にする余地になります。ただし動作を足すたびに読む時間も延びるので、勢いを残したい応酬では少なくします。

地の文で同じ意味を繰り返していないか

「帰って!」と叫んだ。彼女は帰ってほしいと思っていた。この二文は、状況によっては同じ情報の繰り返しです。「鍵を持つ手だけが、扉を開けようとしなかった」とすれば、言葉と行動のずれを加えられます。

一方、繰り返すことで切迫感を出したい場面もあります。重複は全部削るものではありません。その一文で強調したいのか、新しい情報を伝えたいのか、役割を確かめて選びます。

説明は、必要になるところへ置く

二人が毎週会う関係だと伝えたいなら、「火曜のこの時間、向かいの席はいつも空けてある」と席を確保する動作に結び付けられます。設定を丸ごと会話に背負わせず、短い地の文で済ませる方法です。

反対に、約束の日が変わることが重要なら、その変更は会話にすると人物の反応を見せられます。いつもの習慣は簡潔に、今回だけの変化は場面として書く、という分け方を試してみてください。

声に出して、止めたい場所を調整する

練習では二人の会話を六つ書き、最初に場所の一文、途中に動作の一文だけを加えます。読み上げて、説明を読む間に緊張が切れないか確認します。

次に地の文を一つ抜いて比較します。誰の声か迷うなら戻す。余韻がなくなるなら短く残す。単に長さをそろえるのではなく、速く進みたい場所と、立ち止まってほしい場所に合わせて調整しましょう。

お題を、書きたい物語のきっかけに

オリジナルの人物を考えるなら一次創作のガチャへ。すでにいる二人の場面を考えるなら、二次創作の「推しカプガチャ」も使えます。出た結果のうち、気になる要素だけを物語へ取り入れてみてください。

一次創作のガチャを選ぶ ・ 二次創作のガチャを選ぶ

会話を書き始めるきっかけを探す — 物語のワンシーンガチャへ