創作ガチャスタジオ

漫画を描く人へ

関係性が伝わるセリフ・会話の作り方

キャラ同士に話させると、設定を説明するだけの会話になってしまう。そんなときは、何について話すかに加えて、二人がその会話で何をしたいかを決めてみましょう。同じ帰り道の話でも、別れたい人と引き留めたい人では、言葉の選び方が変わります。

話題と本音を別々に用意する

話題は電車の時間、本音はもう少し一緒にいたい。この二つを分けると、「次の電車でも間に合う?」という言葉に別の意味を持たせられます。ただしすべてのセリフを遠回しにする必要はありません。普段は率直な人が今回だけ言い換えるから、変化になる場合もあります。

一人ずつ「相手に何をしてほしいか」を書いてみます。答えてほしい、安心してほしい、話を終えたい、もう少し残ってほしい。目的が違えば、同じ質問への返事も変わります。

口癖より、答え方の癖を決める

一人は質問にすぐ答え、一人は理由から話す。一人は冗談に変え、一人は聞かれたことをそのまま返す。語尾を変えるだけでなく、返事の順番や長さを変えると話し方の違いが出ます。

キャラらしさを強めたいからと、毎回同じ口癖を入れる必要はありません。大切な場面でいつもの冗談が出ない、という変化にも使えるので、普段の話し方を少数の特徴で決めておきます。

「帰る?」への返事で関係を変える

  • 「うん。また明日」なら、別れを自然に受け入れる。
  • 「そっちは?」なら、自分の希望より相手の予定を確かめる。
  • 「もう少しだけ」と答えれば、願いを短く伝えられる。
  • 「帰ってほしい?」なら、質問の意味を相手へ返す。
  • 「……次の電車でも間に合う」なら、直接は言わず残る理由を出す。

同じ言葉でも表情や間で印象が変わります。相手を試す言葉として描くのか、不安が漏れた言葉として描くのかを決め、次の返事まで考えます。

説明を、今していることへ置き換える

二人がすでに知っている設定を説明させると、読者向けの不自然な会話になることがあります。「君はいつも砂糖を二つ入れるね」と言わせる代わりに、相手へ砂糖を二つ渡すだけで好みを知っていることが伝わるかもしれません。

一方、その好みが変わったことが重要なら「今日は一つでいいの?」という会話にできます。設定を消すのではなく、いま起きた変化を話題にする方法です。人物の手元も描けば、セリフだけに情報を背負わせずに済みます。

沈黙には次の行動を付ける

三点リーダーを増やすだけでは、何を考えている間かわかりにくいことがあります。返事を待つ間にカップを置く、相手を見る、鞄を持ち直すなど、行動を一つ添えます。漫画なら無言のコマ、小説なら短い動作の文として使えます。

練習では二人の会話を三往復書き、説明の一文を動作へ置き換えてみます。次に、最後の返事だけ率直な言葉へ変えた案も作ります。ガチャの場面にどちらが合うか比べ、言い切る瞬間と飲み込む瞬間のどちらを見せたいか選んでみましょう。

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